12月1日から、琴平バス(株)(琴平町一二二八 楠木泰二朗社長)では、琴平町出身の和田邦坊氏のデザインした包装紙用の絵を車体全体にラッピングし、大阪(難波、梅田)からの直行便観光バスの運行を開始している。毎日1往復、宿泊付きプランで6750円〜30950円のコースあり。
このラッピングバスはコロナ禍で大きな影響を受けた琴平町の観光復活に向け、観光庁の『既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業』の採択を受けた事業者連携プロジェクト『琴平アーティスト&クリエイターinレジデンス』の一環として、灸まん本舗石段店、灸まん美術館(善通寺市)の協力で実現した。 同プロジェクトでは、ほかにも個人、法人向けのラーニングツーリズム事業も行っており、既にモニターツアーに都市圏、近県から大学生や事業者など30名が参加した。
来春からは、アートinレジデンスもスタートし、宿泊施設の安心安全に努め、『誰もが複数回訪れる町』を目指し、短期集中の施策で落ち込んだ観光客数の挽回に努める。
灸まん美術館の西谷美紀学芸員は、バスのラッピングと車内後部に設けたギャラリーを通して、琴平に到着するまでに、『和田邦坊』を知って貰いたい、琴平土産のヒントになって欲しいと、作品を選出した。
<和田邦坊>1899年琴平町生まれ、時事漫画家、小説家、商業デザイナー、プロデューサーに、讃岐民芸館館長、画家として活躍。小説『うちの女房にゃ髭がある』は映画化、楽曲として一世を風靡した。こんぴら名代『灸まん』の包装紙デザインで地元でも有名。