【一時保護施設を建設したい】今月末まで 高松市 ふるさと納税対象クラファン 命をつなぐための施設整備

高松市では、今月末まで、「たかまつwithわんにゃんプロジェクト2023」として、クラウドファンディングをおこなっている。このクラファンは、ふるさと納税対象で、目標金額は1062万円。期限は今月いっぱい(12月31日(日))まで。

集まった寄付金は、捕獲した野良犬や野良猫などを、一時的に保護するための施設の建設費用などにあてられる。

 高松市の犬の殺処分数は、全国の中核市の中で飛び抜けて多く、令和3年度にワースト1位に。また、猫は、令和3年度の殺処分数はワースト1ではないものの中核市の中でも多い状態で、犬猫ともに深刻な状況が続いている。収容される犬猫のほとんどが野良犬や野良猫で、新たな飼い主への譲渡の推進などの取り組みをしてはいるものの、追いついていないのが現状だ。

 野良犬や野良猫は人に慣れていないため、収容後、飼い主を見つけて譲渡につなげるには、散歩や動物病院に連れて行くなどの日々の管理が支障なくおこなえるよう、人に慣れさせること(人慣れ)が必要だ。

 しかし、高松市では、市独自の犬猫保護施設がないため、十分な保護スペースが確保できず、本来であれば、人慣れなど譲渡の準備をして引取先を見つけられた可能性のある犬猫が、やむを得ず殺処分されている現状がある。

 この状況を改善しようと、市では、収容された犬猫たちの命をつなぐ施設として、新たに「犬猫一時保管施設(仮称)」を高松市池田町(平和公園東隣)に整備することとなった。この施設により、収容できる犬猫の数を増やせると同時に保護期間を延長することができるようになる。ここで一時的に保護する中で人慣れや健康管理などをおこない、市と県が共同運営する、さぬき動物愛護センターしっぽの森での新しい飼い主への譲渡につなげる。

 また、市では、令和3年度から、離乳前の子犬や子猫を、ボランティアなどに一時期預かってもらい、数時間おきの授乳や健康観察などをお願いするミルクボランティア事業もおこなっている。

 集まった寄附金は、一時保管施設の建設費用や収容している動物の薬の購入費、ミルクボランティアへのミルクや哺乳瓶の支給費用などにあてられる。

 寄附は専用のサイト

https://www.furusato-tax.jp/gcf/2596(ふるさとチョイス ガバメントクラウドファンディング)や市役所の窓口からおこなえる。

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