2月22日、香川労働局(栗尾保和局長)、(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構香川支部 四国職業能力開発大学校(丸亀市 梶島岳夫校長)の主催するメディアツアーが同校で開かれ、ハロートレーニング(公的職業訓練)を紹介した。
四国職業能力開発大学校(四国ポリテクカレッジ)は、職業能力開発促進法に基づき厚労省所管の独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が設置、ものづくりの現場で活躍できる高度な知識と技能技術を併せ持つ実践技術者を育成。
高校卒業者等を対象に、実践技術者を育成する専門課程(2年制)と、専門課程の修了者等を対象に生産技術・生産管理部門のリーダーを育成する応用課程(同)を設置している。
梶島校長は「本校が近年注力している、技能五輪全国大会では本校生が2年連続で入賞。また、20歳以下を対象とした若年者ものづくり競技大会のITネットワークシステム管理で10大会連続、電子回路組立ては7大会連続で入賞した」と成果を報告、同校の取り組みを紹介した。
技能五輪は23歳以下の技術者が、技能レベルを競う大会。出場者の多くは日本を代表する企業に属する若年技術者で、その中で四国ポリテク校の白川直幹さん(観音寺市出身)が、昨年11月開催、技能五輪全国大会「電子機器組立て部門」職種で、敢闘賞を受賞した。
この春より地元企業への就職が決まっている白川さんは「3年連続で出場したが、内容的には今大会が一番良かった、継続することの大切さを感じた。回路設計、プログラミング組込系の企業に就職するので、3年間で学んだことを生かしていきたい」と話し、はんだ付けのデモンストレーションをおこない、高い技術を披露した。
昨夏開催の若年者ものづくり競技大会では、ITネットワークシステム管理で電子情報技術科2年の澤田爽汰さん、電子回路組立てで同科2年の東 将圭さんが銀賞に輝いた。
この日は、第29回四国ブロックポリテックビジョン 能開大ものづくり研究発表会も開催され、開発課題、総合製作の発表会と展示、ものづくりコンテストなどがあった。また、JAXAの研究開発担当者を迎えた記念講演も開かれた。