スポーツや芸術、文化の分野で夢に向かい邁進、将来の活躍が期待される人材、また輝かしい活躍をした人材を支援する、三木町(伊藤良春町長)の「ゆめ応援金」制度。
2014年度に始まった同制度は、行政と町民が一体となり支援する取り組みで、町内に設置している54台の飲料自販機の売上金の一部を基金として応援金を届けている。2024年度は2人の若者に応援金を贈った。
ひとりは、県立高松北高2年生で、今春より3年生となった木村允希愛さん。
小学2年生で柔道、4年生で相撲、6年生からはレスリング競技を始め、24年度はレスリングのジュニアクイーンズ杯(U17・73キロ級)を制し、8月開催の世界選手権に日本代表として出場、初の世界大会で5位入賞となった将来有望な選手で、ゆめ応援金は2023年度に続いての選出。
もうひとりは、この春に高松第一高等学校を卒業した柏木一颯さん。徳島出身の柏木さんは、中学1年から吹奏楽でクラリネットをはじめ、2022年9月より高松一高の音楽科へ転校。24年度は第47回日本ジュニアクラシック音楽コンクール(木管楽器部門/高校生の部)で優勝した。長いだけの練習時間ではなく、自身が納得のいく効率的な練習スタイルを確立し、指導者にも恵まれ日本一を掴んだ。
贈呈式で伊藤町長は「三木町から2人の日本一が誕生したことを誇りに思う。さらなる夢と希望を叶えるよう、大きな目標に向かって思う存分頑張って欲しい」とエールをおくった。
木村さんは「U17の世界大会に出場してから、勝たなければいけないというプレッシャーも感じており、もっとメンタルを強化したい。今年はひとつ上のU20となるため大学生との試合となり、勝ち進むことが難しくなるが、U20でも世界大会に出場できるよう頑張りたい。また、高校生最後の年、インターハイは必ず優勝したい」、柏木さんは「新年度から関東の大学に進学するが、卒業後に海外で学び、将来日本、香川県三木町の芸術・文化の発展に貢献できるようなりたい」と力強く話し、クラリネットの練習曲を披露した。