三菱電機は、電力供給の安定に貢献するため、キュービクル形ガス絶縁開閉装置(C-GIS) の生産体制を強化する。香川県丸亀市にある受配電システム製作所に新しい工場棟を建設し、2026年10月から稼働を開始する予定である。
近年、データセンターをはじめとする大容量電力を必要とする施設が増加しており、それに伴いC-GISの需要が国内外で拡大している。C-GISは、大容量電力の配電系統に使用され、電流の開閉や遮断、保護、制御を行うための高電圧向けの配電盤である。
新しい工場棟では、2027年度までにC-GISの年間生産台数を従来の2倍にすることを目指す。また、これまで複数の場所に分散していた生産・試験ラインを1か所に集約することで、生産効率を大幅に向上させる。

生産性向上と環境への取り組み
生産効率を高めるため、C-GISへの絶縁ガス充填時間を約40%短縮できる自動化ラインを導入する。
また、地球温暖化係数が高いSF6ガスに代わり、窒素と酸素からなるドライエア絶縁方式のC-GIS開発・生産を拡大する。この方式は、特にSF6ガスの規制が進む欧州や北米での需要増加に対応するもの。さらに、洋上風力発電向けのC-GIS生産も強化し、再生可能エネルギー分野への貢献も目指す。
このプロジェクトには約28億円が投資され、太陽光発電装置やLED照明などの省エネ対策も導入される。
- 所在地: 香川県丸亀市蓬莱町8番地
- 稼働開始: 2026年10月(予定)
- 主な生産品目: 7.2~84kV C-GIS、洋上風力向けC-GIS
- 投資金額: 約28億円
- 主な取り組み: ドライエア絶縁方式の洋上風力向けC-GISの新機種開発、太陽光発電装置の設置など
三菱電機は、C-GISの生産増強を通じて、国内外のさまざまな地域における電力の安定供給と、環境負荷の軽減に貢献していくとしている。
三菱電機丸亀受配電システム製作所は、香川県丸亀市に位置し、電力インフラを支える受配電設備の製造を担う重要な拠点。
三菱電機丸亀受配電システム製作所は、1979年4月に三菱電機の制御製作所丸亀工場として設立され、製品の生産を開始した。当初は36kV以下の開閉装置の製造拠点でしたが、現在では84kV以下まで領域を拡大し、受配電設備とその制御・監視設備を一貫生産する工場へと成長した。設立当初から緑地整備にも力を入れ、都市緑化功労賞を受賞するなど、環境への配慮も行われている。2016年には中低圧直流配電システム事業を展開するなど、新たな分野への取り組みも進められている。また、2018年8月には真空バルブ・遮断器工場が本格稼働を開始し、生産性の向上を図っている。
丸亀受配電システム製作所の敷地面積は193,900m²で、そのうち緑地面積は28,851m²です。従業員数は、三菱電機エンジニアリング株式会社丸亀事業所として約5,600名(男性5,047人、女性590人)が活躍しています。
この製作所では、多岐にわたる受配電関連製品を生産していて、主な製品は以下の通り。
- 受配電システムエンジニアリング
- 84kV以下ガス絶縁開閉装置 (C-GIS)
- スイッチギヤ
- 真空遮断器
- ガス遮断器
- 真空コンタクタ
- 低圧気中遮断器
- 直流高速度遮断器
- 真空バルブ (国内シェア50%以上)
- 監視制御盤
- モータコントロールセンタ
- 受配電監視制御システム
- 開閉装置用電子機器
- 保全支援システム
- スマート中低圧直流配電ネットワークシステム
- 洋上風力向けC-GIS (2026年10月稼働予定の新工場棟で生産予定)









