設備の老朽化や深刻な人手不足、さらにはカーボンニュートラルへの対応など、日本の製造業やインフラ現場は今、多くの課題に直面しています。
沖縄発のスタートアップで、完全無線型IoTカメラとAI解析によるリモート点検ソリューションを展開するLiLz株式会社(リルズ)は、香川県を拠点とする百十四銀行の投資子会社である百十四共創投資株式会社と資本業務提携を締結したことを発表しました。
鉄鋼や石油化学、造船などの重工業が集積する瀬戸内地域において、IoTとAIを活用した設備点検の高度化と省エネルギー化を加速させます。
現場の「見回り」をゼロに。LiLzが提供するリモート点検とは?
LiLzが提供するのは、「電源やネットワークの工事が一切不要」で設置できる完全無線型のIoTカメラ(LCシリーズ)と、クラウドAI解析(LiLz Cloud)を組み合わせたシステムです。
最大の強みは、その圧倒的な導入のハードルの低さと実用性にあります。
-
驚異のバッテリー寿命: 1日3回の撮影であれば、電池交換なしで約3年間も駆動。
-
過酷な環境にも対応: 屋外設置(IP65防塵防水)はもちろん、危険な「防爆エリア」に対応したモデルや、-10〜400℃まで測定できるサーモグラフィカメラもラインナップ。
-
AIが異常を自動検知: メーターの数値を自動で読み取るAI(LiLz Gauge)や、いつもと違う変化を「異常度」として数値化するAI(LiLz Guard)が、見落としを防ぎます。

これまで作業員が広大な敷地を歩いて回っていた点検業務を、撮影から記録・判定まで一気通貫でリモート化。現場の移動や事務作業を劇的に削減します。
なぜ今「瀬戸内地域」なのか?提携の背景
瀬戸内地域は、日本有数のインフラ・重化学工業の集積地です。敷地が極めて広大で、複雑な機械や設備が数多く稼働していることから、日常の点検業務にかかる労力は膨大でした。
今回の提携により、地域に強いネットワークと産業知見を持つ百十四銀行グループとLiLzがタッグを組むことで、地域の工場やプラントへこのリモート点検ソリューションをスピーディーに普及させていく構えです。
百十四共創投資株式会社 投資担当 椿 貴裕 氏のコメント 「既存の業務フローをそのままリモート化でき、導入負荷を最小化できることに大きな強みを感じています。百十四銀行の営業エリアにもプラントを保有する企業が多数存在しており、ビジネスマッチングを通じてお取引先様の課題解決に取り組んでまいります」
LiLz株式会社 代表取締役社長 大西 敬吾 氏のコメント 「瀬戸内地域には数多くのプラントや工場が集積しており、設備管理のスマート化が急務となっています。当社の技術を掛け合わせ、現場の皆様の負担を減らし、より付加価値の高い業務に注力するための『余白』を生み出していきます」
「その余白が、現場を変える」をスローガンに掲げるLiLz。テックの力で地方の基幹産業がどう生まれ変わるのか、今後の瀬戸内地域での展開に注目が集まります。
🛠️ 展開プロダクトの詳細
1. LiLz Cloud(AIクラウドソフト)
-
LiLz Gauge(リルズゲージ): アナログメーターなどの確認・記録・報告を自動化。
-
LiLz Guard(リルズガード): 現場の「正常な状態」をAIが学習し、いつもと違う変化を早期に検知。

2. LCシリーズ(完全無線型 IoTカメラ)
-
LC-20シリーズ: 外部センサーや警告灯、ソーラー給電とも連携可能な小型カメラ。
-
LC-EX10シリーズ: ガス・粉塵の両方に対応した、軽量な防爆エリア専用カメラ。
-
LC-T10シリーズ: 熱をデジタル化し、省エネ推進に貢献するサーモグラフィカメラ(NETIS認定)。










