【香川県の企業を支える】来年50周年を迎える 香川県中小企業退職金共済会

人手不足が深刻化する中、企業には給与だけでなく、安心して長く働ける環境づくりが求められている。その一つとして注目されるのが退職金制度だ。

 1977年に設立。来年、設立50周年を迎える香川県中小企業退職金共済会(香中退共  高松市国分寺町新名419-2)は、県内企業の退職金制度の普及と従業員福祉の向上を支えてきた。

 

納田美由紀会長に制度の意義や導入のメリット、地域密着ならではの強みについて話を聞いた。

▽退職金制度の意義は

 近年は人手不足が深刻化する中、退職金制度は将来の資金準備だけでなく、人材確保や定着を図るための重要な福利厚生制度として位置づけられています。

 長く安心して働ける環境を整備することが企業の魅力向上につながる時代であり、その重要性はますます高まっていると考えています。

▽制度の概要は

 当会の制度は、事業所が毎月掛金を負担し、従業員が退職した際に退職金として支給する仕組みです。香川県内に主たる事務所を持つ企業であれば加入でき、掛金は従業員一人当たり月額1,000円から選択できます。

 掛金は必要経費として全額非課税となるため節税効果があり、建設業経営事項審査の加点対象にもなります。事務手続きも比較的簡単で、初めて退職金制度を導入する企業でも安心して利用いただけます。

▽導入の決め手は

 人材確保や定着への効果を期待されるケースが多いですね。そのほか、地域密着で相談しやすいこと、手続きのしやすさも評価されています。

 福利厚生の充実によって企業経営の安定性向上を目指して導入される企業も少なくありません。

 実際導入された企業からは、従業員の安心感が高まり、定着率の改善につながったという声をいただいています。

 また、「少額から始められて助かった」「パート従業員向けの福利厚生として導入できて良かった」といった評価もあります。

 さらに「退職金制度があることで、しっかりした会社だと思ってもらえた」という声もあり、採用面での効果を実感される企業もあります。

▽地元経営者へ一言

 これからの企業経営では、「人を大切にする姿勢」を具体的に示すことがますます重要になります。退職金制度は、その姿勢を形にする有効な手段の一つです。

 退職金制度は古い制度と思われがちですが、人材の流動化が進む今だからこそ企業の大きな武器になります。掛金は全額必要経費となり節税効果があるほか、従業員にとっても税制上有利な制度です。

 「退職金がある会社」という安心感は求職者にとって魅力的な要素となり、採用力の向上や人材定着にもつながります。ぜひ制度活用をご検討いただきたいと思います。また、小規模企業の経営者の皆さまには、国が運営する小規模企業共済の活用もおすすめしています。

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