高校生が地元起業の若手社員と触れあう探求学習プログラムが、このほど開始した。
あなぶきグループ(穴吹忠嗣代表)の運営するコワーキングスペースco−ba takamatsuは昨年、香川県に縁のある若者を対象としたビジネスモデル作りを実施。大手前高松高校の生徒が提案したアイデアが最優秀賞に選ばれ、穴吹興産㈱の支援のもと、事業化を目指し準備が進められてきた。
人口流出の進む香川県で、学生が早期に県内企業や、様々な働き方をする大人と触れあうことで、将来の香川県の関係人口を増やし、雇用創出や地域活性に寄与する狙い。
動き出した事業は「プロジェクトToBe」と名付けた。地元企業、自治体を巻き込んだ、約4カ月間の課題解決型の探求学習・キャリア教育プログラムで、10月中旬より大手前高松高校で計12回の授業をスタートしている。対象は1年生(10クラス、280名)。
提案者の浪尾優希さんは、昨年度に同校を卒業し、現在は大学進学を目指して予備校に通う。「このプログラムが、働くことについて高校生が考えるきっかけになれば嬉しい。人を育てることが、社会を変えることにつながるので、大学で最先端の教育システムを学び、将来は香川県の役に立ちたい」と話した。