痺れるウマさが堪らない!讃岐流四川料理 【中国菜 竹林坊】

華やかで香ばしい山椒の香りが、鼻の奥まで突き抜ける。舌から唇まで、特有の痺れが広がってゆく。辛い、かなり辛い。しかしなぜだろう、後口に残るのはまろやかなうま味。気づけば大盛りの白飯も胃の中へ…。

今年7月、高松市内町に一軒の本格四川料理店が誕生した。竹林を分け入るように、笹の葉が揺れる小道を進んだ先が「中国菜 竹林坊」の入口。すのこ天井が見事な店内は、中華料理店というよりも日本料理店と言った方が似つかわしく、橙色の灯りが優しい。

料理長を務めるのは、昨年惜しまれつつ閉店した「スーツァンレストラン陳 高松店」(高松市サンポート)など数々の名店で腕を磨いた田守俊介氏。「四川料理は辛さの中においしさがあり、味の強弱があるのが魅力」と力強く語る。一押しは、「四川麻婆豆腐」(1380円)。

麻婆豆腐といえば木綿豆腐だが、同店の麻婆豆腐は「とうふ屋うかわ」(高松市岡本町)の木綿豆腐に、香川のソフト豆腐を半量ずつ合わせたミックススタイル。あえて様々な大きさで切っているので、2種類の味を異なる食感で楽しめる。

独自にブレンドした山椒と手作りラー油は、どちらも調味料として使いつつ後のせすることで、中毒性の高い辛さを実現。1人でも食べやすいよう、夜はハーフサイズ(780円)も用意され、一杯やりながら一品に手を伸ばすことができそうだ。

「夜はその日おすすめのメニューがいろいろあるので、飽きることはないと思います。リーズナブルな価格で、気軽に本格中華を味わって貰いたいですね」

週末限定のランチは、行列が出るほど人気。麻婆豆腐のほか、海老中華カレー丼和牛すじ火鍋カレー天津飯の3品が揃い、全て小鉢3品、薬膳玉子スープ、大盛り・特盛り無料の白飯が付く(1180円~)。

すっかり肌寒くなったこんな時期は、体を熱くする讃岐流四川料理で汗を流したい。

高松市内町2-19。営業時間は平日17時~23時(22時30分L・O)、土日祝11時30分~15時(14時30分L・O)、17時~22時(21時30分L・O)。月曜定休(祝日の場合は翌日)。tel087-873-2775。

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