【香川県三豊市荘内半島】香川の桜。世界の桜。 次世代につなげ「紫雲出山の桜」

ニューヨークタイムズ紙の「2019年 訪れるべき52ケ所」の7位、2022年ル・フィガロ電子版で掲載と世界中の注目を浴びる紫雲出山の桜は、老朽化や台風による倒木、てんぐ巣病により花芽がつかなくなってきていた。保全計画策定により、樹木医が1本ずつ調査しカルテを作成、剪定や伐採等をおこなってきた。


伐採した切り株から若芽が出る木もあり、2023年頃からは、健全な枝が伸び始め、国内外の訪問者を桜シーズンに喜ばせている。ただ、伐採後に枯死した木々もあり、2月23日には、(一社)三豊市観光交流局が桜募金を活用し、試行的に植樹をおこなった。 当日は、小雨のなか地域関係者、市立詫間小学校(真鍋佳樹校長)の5年生児童10名、桜保全へ寄付をおこなった(株)神詫組(詫間正章社長)、(株)中国銀行詫間支店(上村章仁支店長)らとともに、5本の若木を植樹した。植樹されたのは、病気に強く周りのソメイヨシノと見た目の似た「陽春(ヨウシュン)」で、2、5m前後の若木。

紫雲出山の桜周辺には、弥生時代の遺跡等があり配慮しながらの作業だったが、参加者らは、備讃瀬戸、燧灘を背景に春の開花を楽しみに作業をおこなっていた。

2024年の桜シーズンは明日3月23日(土)〜4月10日(水)でマイカーは完全予約制。JR詫間駅、観音寺駅からはシャトルバスとシャトルタクシーがあるが、こちらも予約必須。徒歩での登山は予約不要。標高352m、山全体では1000本、山頂付近で700本の桜がある。圧巻の地元が誇る絶景は約70年前から地元の先人達によって植樹され大切にされている。

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