香川県はこの度、香川県産小麦「さぬきの夢」を使用したうどんの輸出に向けて、UAE(アラブ首長国連邦)の飲食店経営者やシェフ等を県内のうどん製造事業者の元へ招へいし、「さぬきの夢」うどんの輸出に係る視察や意見交換会等をおこなった。
この取り組みは、農林水産省の補助事業「GFP大規模輸出産地生産基盤強化プロジェクト」を県が活用し、さぬきの夢を用いたうどんの輸出拡大を目的としている。
当日、石丸製麺㈱(高松市 石丸芳樹社長)には、うどん文化の浸透が見込まれるUAEから、情報発信力・集客力のあるドバイの人気スポット「Bla Bla Dubai」のシェフ等6名が足を運び、同社工場で讃岐うどんの歴史を踏まえながら、実際に製造過程を視察していた。
続いて開かれた試食会では、同社が販売している讃岐うどんや茶うどんなど数種類の麺をバイヤーが味見。バイヤーからは「レシピを考えて早期に提供したい」「現地では日本の製品は安全だと認知されており、日本の食べ物だと伝わるように提供したい」など、手応えある意見が上がっていた。
視察を通じてBla Bla Dubai CEOのモハメド・イスラムさんは「香川の生産者の熱い想いがうどんから伝わってきた。UAEは様々な戸籍の方がいるので、好みに合わせた料理を提供すれば人気になる」と述べた。
石丸社長は「弊社の商品に自信を持つことが出来たこと、現地のお客様にどのように提供すれば良いのかというヒントも得られる機会であり、今後の商品開発に活かしていきたい」と意欲を見せた。
県ではすでにアジアや東南アジアに向けて輸出しているが、販路を広げるために、今後、UAEのバイヤーを製麺所などに招くことで、讃岐うどんのグローバルスタンダードを目指していく。