ひきこもり支援の専門団体である認定NPO法人ニュースタート事務局(本部:千葉県浦安市、理事:二神 能基)が実施する「ひきこもり遍路2024」が、令和6年度の内閣官房「地域における孤独・孤立対策に関するNPO等の取組モデル調査」に採択された(内閣府HPリンク)。
「ひきこもり遍路」は、歩き遍路を通して心身ともに健康を取り戻し、”自分なりの生き方”を見つけ、自立に向けた再出発につなげる事を目標とした体験型ツアー。ニート・引きこもり・大学不登校・失業中の若者など、これまで120名以上が参加し、その多くが新たな人生の第一歩を踏み出している。
本年度は、地元地域との連携強化に加えて政府主導の支援プログラムも活用。参加者の費用負担が大幅に引き下げられ、一般的なお遍路にかかる滞在費用の半分以下となる。
また、2ヶ月かかる通し打ちだけでなく、全行程を6分割した区切り打ちでの参加(それぞれ約10日間)も可能となり、より多くの当事者が参加しやすい形式となった。
9月末の出発に向けて、8月18日(日)より千葉・大阪・四国の会場およびオンラインで参加説明会が実施される。参加者の募集と同時に、宿泊場所などを提供してくれる現地サポーターを募集している。
「ひきこもり遍路」は、ひきこもりやニート当事者など、目的喪失の若者が、2ヶ月間かけ四国遍路を歩いて一周する体験型ツアー。四国の豊かな自然と文化の中で、人々とのふれあいや自分自身との対話を通じて世界を広げ、「自分なりの生き方」を発見することを目的としている。
昨今問題視される単なる就職支援や、増加傾向にある居場所の提供とはまた違う、人生支援を目指した大胆な支援企画。
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NPOスタッフの同行による安心感
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自分と同様に悩みを抱える仲間の頑張る姿から受ける刺激
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ゆっくりペースで歩いて四国一周1,200km
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あたたかく無理のない人間関係とお接待文化の体験
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四国各地のサポーターによる宿泊・食事の提供
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四国遍路の歴史・文化を味わう
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四国の豊かな自然・多くの絶景スポット
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参加者の8割が自立に踏み出している確かな実績
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Discordサーバーを利用した継続的な「仲間」とのつながりづくり
そこで今回の「ひきこもり遍路」プロジェクトを通して四国遍路という文化を広く知ってもらうことで、苦境に立たされたお遍路文化を継承していくことを応援したい。
空き家の利用、予約の簡略化などの工夫で、低料金で気軽に泊まれる遍路宿として、日本人だけでなく海外からの巡礼者にも利用されています。
ツアーでは、各地のお遍路ハウスを起点に、宿泊施設やお寺の空き部屋や地域の集会所などを宿泊場所として提供してもらえるようにお願いしていて、各地元の皆さんと連携をとることで、参加者の挑戦を強力にバックアップする。
「無理しない・あきらめない」の精神で、最後までやり遂げることができれば、参加者の今後の人生においても、粘り強く自分のペースで続ける力が身につき、新たな挑戦に向けた確かな自信になる。
もちろんお遍路によって問題がすべて解決するという事はありません。しかし共通した悩みを持つ仲間の存在は、その後の人生における挑戦を乗り越える大きな力になる。