讃岐の伝統・文化を伝える、子育て拠点である体験型美術館として2024年4月に開館した讃岐おもちゃ美術館(高松市大工町 中橋恵美子館長)。様々な制限があったコロナ禍のオープンから2年と3ヶ月あまりを経て、8月5日に入館者数が10万人に到達した。
10万人目となったのは、北海道岩見沢市から四国観光に訪れていた髙橋さん一家。突然の歓迎に驚きながらも、用意された手作りのくす玉開きをして、同館のボランティアおもちゃ学芸員、スタッフから祝福を受けた。
中橋館長は「平日は主に地元の利用者、週末は国内外からの観光客の来館が多い。地元の方からは何度も来たくなる施設、県外からの来館者には香川高松のシンボリックな場所と思われるよう発信を続けていきたい」と話す。
夏休み期間中とは言え平日のこの日も、開館と同時に多くの来館者が訪れた。子どもを連れていない観光客やカップルの姿も目立った。
8月10日には、特別イベント「八嶋流投扇興で遊ぼう」を開催。
投扇興は日本の伝統遊びで、蝶と呼ぶ的に扇子を投げて、落ちた形で点数を競うゲーム。全国にいくつかの流派が存在するが、香川を発祥とする八嶋流は那須与一など源氏の武将を描いた扇と、平家の日の丸の蝶を使う、源平合戦をモチーフにした香川オリジナルの投扇興。源平屋島の合戦の史跡、伝説、活躍した人物を遊びながら学べる内容。
グループで源氏チーム、平家チームに分かれ対戦したり、1人が5投し得点を競い合った。
美術館入館料は中学生以上900円、6ヶ月〜700円。平日半年間パスポート、駐車券付き入館券もある。
10時〜16時。
併設するショップ、カフェは17時30分まで。