肉蕎麦とは山形県の郷土料理で、肉とネギをトッピングした和そばで、これにさまざまなアレンジが加えられて東京を中心に広まった。
オーナーの島 剛志さんは、各地の肉蕎麦を食べ歩いて熱心に研究した。30代後半で脱サラし、独学で人気うどん店を経営した経歴を持つ。うどん店でも肉蕎麦を提供してみたところ反響が良く、店舗の移転を機に、当時、四国初となる肉蕎麦専門店の出店を決意した。
2018年12月にオープンしたところたちまち話題に。そば店でうどん店のセルフスタイル+食券制を採り入れ、中新町というオフィス街に近い立地から、30〜40代男性のランチタイムをターゲットにしたのが成功だった。
「セルフうどんに対抗できる価格や満足度で勝負。うどん派の方も時々、当店に足を運んでもらえれば」と話す。
メニューは、「肉蕎麦」と「鶏蕎麦」(各並680円)。温か冷(あつひや、ひやあつも可)、サイズ、肉の量を選ぶことができる。
また、肉を増量すると、牛肉と鶏肉の両方をのせてもらうことも可能だ。
仕入れにこだわった柔らかい肉は、甘辛く味つけされ、新鮮なネギ・海苔・ゴマが麺の上にたっぷりと盛られる。自家製でコシのあるそばと肉を、ラー油入りのつけ汁でいただくと、相性が抜群だ。つけ汁(ダシ)は、いりこベースであることが香川県ならでは。
そのまま少し食べてから、生玉子(60円)または温泉卵(90円)や、天かすを入れて味変するのも楽しみ方のひとつ。ダシの味が薄まれば、薬味で辛さをプラスするなど、自分好みにカスタマイズする人が多い。
「自家製食べるラー油」や「四川山椒」などがある薬味コーナは無料。 清潔感があり、気軽入りやすいのは、セルフならでは。デザートに、ソフトクリーム(100円)で締めるのもよし。季節限定メニューも楽しみのひとつ。
毎月29日・肉の日は、お肉が増量されるサービスデー。2021年12月にオープンした2号店も人気だ。