【産業医療用高圧ガス】高松帝酸の『フッ素ガステクノロジーセンターが完成』

産業用、医療用の高圧ガス製造販売などを手掛ける高松帝酸㈱(高松市朝日町 太田賀久社長)。

同社は2000年に、国内唯一の「フッ素ガス表面処理」専門の研究機関として、F技術支援センターを開設し、研究開発を進めている。フッ素ガスの表面処理の研究開発から装置開発、製品化まで対応しているのは全国で同社だけ。

フッ素ガスの高い反応性を利用し、物質の表面特性を劇的に変える表面処理技術。表面に物質をコーティングする技術ではなく、フッ素外の化学反応で表面を変化させるというもの。

プラスチックやゴムなど高分子、炭素材料やナノ材料、セラミックなど無機物ほか、様々な物質の表面処理が可能だ。しかしフッ素ガスは、有毒で高腐食性のためコントロールが難しく、取扱いは容易ではない。同社は培ってきたガスエンジニアリングを活かし、フッ素ガスの可能性に着目し事業に参入した。

20年あまりを過ぎ、同事業を成長産業と位置付け約3億円を投資。これまでのセンターの約7倍となる「フッ素ガステクノロジーセンター」を完成させた。

高松事業所内に建設したセンターは鉄筋2階建て、延床面積は983㎡。1階に研究開発部門とフッ素ガス処理設備、屋島、瀬戸内海を見渡せる2階にはミーティングルーム、展望デッキ、社員食堂などを配置した。

8月2日、現地で竣工式典があり関係者が出席。神事を執り行い完成を祝った。

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