【Samurai Artist】彫刻家、流政之氏の作品が故郷へ、 2027年に香川県総合運動公園に設置予定。

世界的な彫刻家、流政之氏の作品を管理・運営する(公財)流財団(香美佐知子代表理事)はこの度、流氏の石の彫刻「風の石笛」の再設置工事に向けた安全祈願祭を香川県総合運動公園(高松市生島町)敷地内遊戯広場にておこなった。

「風の石笛」は高さ三・五五m、幅九・九五m、奥行一・九五mという圧倒的なスケールを持ち、赤ミカゲ石を素材とした存在感あふれる作品。世界の石彫作品と比較しても最大級と言われている。

同作品は、1973年に三和銀行本店(東京都)に初めて設置され、その後、2012年には三菱東京UFJ銀行千葉センターへと移設。このほど、センターの移転に伴い、同財団へ寄贈された。

この度、3度目の設置場所として香川県総合運動公園に決定し、再設置工事をおこなう運びとなった。

式典当日、会場には香美代表理事はじめ牧野広毅総務部副長(三菱東京UFJ銀行)、平木 享県議会議員、塩田広宣副教育長(県教育委員会)、三村和馬社長(穴吹エンタープライズ㈱)、管 徹夫社長(㈱菅組)など、多くの来賓や関係者が出席。

式典に先駆けて、宇佐八幡宮宮司による安全祈願、関係各社の代表者による玉串奉奠等がおこなわれた。

香美代表理事は「3度も設置を繰り返すことは大変珍しいこと。ご協力いただいた皆様の力によって作品の設置・管理を経て受け継ぐことができる。流自身、未来に亘って残り続けるような作品として制作しており、引き続き皆様に愛でていただけるよう、安全に設置できるよう努めていきたい」と謝辞を述べた。

設置される作品は、「手で触ってこそ深く感じられる」という想いから、自由に触れられるのが魅力。

完成は2027年を予定しており、地域の文化・芸術の新たな象徴として再び多くの人々に親しまれることが期待されている。

流政之氏は長崎生まれ。零戦パイロットとして終戦を迎えた後、1955年木刻、鉄溶接の作品を制作し、翌年石との出会い、独自の技法「ワレハダ」を生み出す。

その後、1975年にはNY世界貿易センタービルに、約250トンの巨大彫刻「雲の砦」をつくり、当時世界最大の石彫彫刻として評価された。帰国後、制作拠点であるNAGARE STUDIO(高松市庵治町)で制作活動を継続。2018年に死去。2019年製作場所兼自宅はその名を残し、NAGARE STUDIO 流政之美術館として開館、現在一般公開されている。

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