三豊市及び三豊市教育委員会(長尾卓也教育長)と(公財)流財団(香美佐知子代表理事)との包括的連携協定締結式が3月1日に三豊市危機管理センターにて行われた。
世界的な彫刻家、流政之氏の作品を管理運営する同財団は、観音寺信用金庫(須田雅夫理事長)の協力のもと、作品設置事業として流氏の作品「サキモリ」を昨年11月に粟島海洋記念公園(三豊市詫間町 ル・ポール粟島敷地内)に設置。
流氏自身の戦争体験から詫間海軍航空隊に強い思い入れを持っていたことから、粟島に作品を設置することとなり、作品を通じて同航空隊の存在を粟島へ訪れた人に継承したいという想いが込められている。
これを契機に、同財団と三豊市及び三豊市教育委員会が相互に連携することにより、地域の活性化や未来を担う人材育成に寄与すること等を目的に、包括連携を締結する運びとなった。
連携・協力事項は次の通り。
▽地域振興・観光振興に関すること▽文化・芸術に関すること▽児童等への教育・子育て支援に関すること▽その他目的を達するため必要な事項に関すること 同日、開催された協定締結式には、香美代表理事、山下昭史市長、長尾教育長が出席。 包括連携協定の締結にあたり、3名が協定書に署名を行った。
香美代表理事は「流の作品を通じて、子ども達の新しい目線や刺激が、新たな発想の転換やビジネスの発想に反映していくと考えている。
今回の締結を契機に、子ども達の教育と未来に一助できれば幸い」と挨拶。
山下市長は「粟島での作品設置により、流先生が戦後から引き継がれてきた想いを形にできたことは大変光栄なこと。 このまちで大人達が、どれだけの選択肢を用意したかということが、子ども達の未来にとって重要」と述べ、今後も全力で政策に取り組んでいく意欲を見せた。
三豊市教育委員会では今後、子ども達に校外学習で粟島や同財団が運営する「NAGARE STUDIO 流政之美術館(高松市庵治町3183−1)」を訪れてもらう活動等を計画している。