【カーボンニュートラル】金融機関で全国初 観音寺信用金庫・脱炭素への取り組みでソフト会社と提携。

観音寺信用金庫(観音寺町 須田雅夫理事長)は、(株)バックキャストテクノロジー総合研究所(東京都 傘木和俊社長)と業務提携し、顧客向けに脱炭素・カーボンニュートラルに取り組む。

バックキャストテクノロジーは、CO2算定ツール『環進帳(かんじんちょう)』を用いた排出量の現状把握、削減対策・効果の可視化をおこなうほか、低炭素、脱炭素に向けた技術導入支援、持続可能な地域レベルでの施策立案支援、コンサルティングをおこなっている。『環進帳』は、数量データ、会計データの両方から簡単に企業や製品・サービスのCO2排出量が算出できるクラウドサービス。

同社傘木社長は、観音寺信用金庫への導入を受けて、 「弊社は、6年前からのベンチャー企業。中小企業向けに開発したが、プライム市場からの問い合わせが多い。元は環境省が公開している会計ソフトであるが、それを簡単に可視化できるソフトにし、特許も2件において取得している。観音寺信用金庫は、金融機関で初めての実装となった。ホームページには、手打ち入力できる無料版もあるので、カーボンニュートラルに取り組む団体、企業には入口として試して欲しい」と話す。

須田理事長は、 「当金庫はポストコロナに向け、営業店による伴走支援を推進するなか、近年急速にニーズの高まった地域事業者向けSDGs宣言、各種補助金の申請支援において、ネックとなっているCO2排出量の算定を迅速に進めなければならない。環進帳を活用し、協同組織金融機関としての社会的使命を果たし、地域やお客様から必要とされ続けるために環境の変化、経営課題に向き合い『地域のために存在し、地域を守る』という確固たる信念のもと、課題解決力の強化に努めたい」と顧客自身が自力化できるよう採用に至ったと話している。

脱炭素の取り組みの可視化は、省エネ補助、持続化の計画にも役立つとし、大手企業の下請け等の製造工程にかかる環境問題に関する負荷の削減は例えオンリーワン企業であっても、今後身近になる問題である。 ソフトは年間税込み55000円〜で利用可能。詳細は、観音寺信用金庫または、無料版を試すことができるバックキャストテクノロジー研究所HPまで。

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