四国1位・中四国2位の農業産出額を誇る【香川県三豊市】で『オーガニックビレッジ宣言』。

画像1)  香川県で初の「オーガニックビレッジ」宣言がおこなわれた三豊市(山下昭史市長)は、四国では1位、中四国では2位の市町村別農業産出額を誇る。市の総面積222、73㎢、柑橘はじめ数多くの農生産物が生産されており、現在、有機JAS認証を受けた圃場での生産者は2名。県内17市町全体では、20名程。

オーガニックビレッジは、農林水産省のみどりの食料システム戦略を踏まえた有機農業に地域で取り組む市町村で、宣言をおこなう地区を2025年までに全国100市町村、2030年までに200市町村の創出を目標としている。2023年度には全国の93市町村が実施している。

画像2)  三豊市でのオーガニック宣言において山下市長は「これまで地域を支えてきた農業における高齢化や担い手不足、耕作放棄地等の課題に対して、農産物の高付加価値化や消費拡大を促進し、持続可能で生活の豊かさをもたらす産業への成長をめざしています。その取り組みの1つとして、環境に配慮した有機農業を推進し、生産から流通、消費までのサイクルを築き上げ、有機農業を農業者の選択肢の一つとして提示いたします」と宣言のなかで述べた。

画像3)  市では、この事業の取り組みとして、初心者向け講習7回、土づくりセミナー1回を開催しており、特に土づくりセミナーにおいては定員50名のところ60名が参加し、農業や就農への関心の高さがうかがえた。

現在、有機JAS認証を受けた2つの農園では、黒大根、黄金かぶ等の珍しい野菜の栽培もしており、全国的に有機野菜、果樹等を求める多くのニーズに応えきれていない状況。オーガニック栽培には、周辺の理解も必要であり、手間暇もかかるが、農業を産業の基幹としている三豊市では、農業においても、より多くの選択肢を提示し応援していく考え。

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