盆栽の魅力を発信するため3年前にオープンしたJA香川県高松盆栽の郷(高松市国分寺町国分353-1 亀山孝一郎所長)で盆栽のレンタルサービスが本格的に先月から始まった。
常時1万点もの盆栽がずらり。
このサービスは、同施設がレンタルでより多くの人に気軽に盆栽に親しんでもらいたいと始めたもの。観光協会や宿泊施設などにも協力を依頼し、レンタルを通して、県内外問わず多くの人にアピールし盆栽の郷への集客につなげるのが狙いだ。
同施設によると、オープンして間もなくコロナ禍が始まったため、実際のイベントをオンラインで中継するなど、SNSを使った情報発信に力を入れていたことが功を奏し、今、盆栽は、若い世代からの注目が高まりつつあるという。
レンタルでは、県内の盆栽生産者でつくる「高松盆栽の郷」推進協議会のメンバーが管理する盆栽の中から、客の好みや用途、盆栽の設置場所などに応じて貸し出される。レンタルの手順は、客が電話で連絡した後、実際に貸し出す生産者と打ち合わせをおこない、後日貸し出しとなる。専門的な知識がなくともプロが育てた品質の高い盆栽を気軽に楽しむことができるサービスになっている(概要は下記参照)。
用途は、入学式などの記念行事用や企業のエントランス用など様々で、同施設では、現在は法人客が主と見込んでいるが、将来的には個人客も増やしていきたいと考えている。
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【レンタル概要】
▼短期コース
1~3日間・日額
▼サブスク月額コース
・1か月単位・月額
・10日ごとに盆栽を交換
(盆栽の管理のため)
📌料金は種類やサイズなどによる
📌水やりなどは基本的に不要
📌県内どこでもレンタル可能
(島しょ部を除く)
📌エリアにより交通費要
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4月初旬、早速初めての貸し出しがあった。貸出先は、県内で製造業を営む㈱サンテック(綾川町羽床下2137-1 青木大海社長)。同社は、従業員の2割がミャンマーなどの外国人従業員が占め、海外からの来客も多い。
写真は搬入風景
㈱サンテックの岩﨑歩美さんは「海外からの方に日本を感じてもらいたいというのがまずあった。我が社でも盆栽に興味はあったが、毎日手をかけないと枯れてしまうので諦めていたが、このサービスは水やりなども不要で希望にぴったりだった」と話していた。
会社のエントランスに設置された盆栽
この企画の構想から関わってきた同施設の前所長の入江誠さんは「この事業がやっと立ち上がったのが嬉しい。盆栽の世界を知ってもらって、身近に感じてもらえるような道筋になったらいいと思う。そして、盆栽の郷に見に来てほしい」と意気込みを話していた。レンタルの申し込みや詳しいことは同施設まで :☎087-874-2795
写真左が入江さん、右が亀山さん