薬草のまちを目指す三豊市で、高麗人参スプラウト(新芽)の薬膳料理がお披露目された。高麗人参スプラウトは、(農)高瀬茶業組合(香川英則組合長)が、昨年11月から最大50万本、日本最大規模でミスト式水耕栽培しているもの。栽培施設は150㎡。組合では、200人から30人にまで減少した高瀬茶の栽培者等の課題解決に向けて、高麗人参スプラウトの栽培に踏み切った。
香川組合長は「栽培において試行錯誤は続いているが、ようやく上手く育ち始め、お披露目できるようになった。これを機にご家庭等でも、より身近に使って貰えるようになると嬉しい」と話す。
今回のお披露目は組合内外でプロジェクトチームが組まれ、その一員でもあるI Z A K A Y A時々JIJI高瀬店(前川公秀代表)で開催された。4400円の薬膳料理特別ランチコースに、2日間で125名が予約来店。
三豊市総合政策アドバイザー、全日本薬膳食医情報協会理事長、南青山Essenceの薮崎友宏シェフが腕を振るったのは、高麗人参スプラウト尽くしの棒々鶏、スープ、黒豚酢、炊き込みご飯に麻婆豆腐。デザートにも高麗人参スプラウト入りのスムージー。
薮崎シェフは組合での栽培に立ち上げから関わっており、自店舗でもタイミングを同じくお披露目をしている。試食会に参加した人からは「高麗人参の苦味が旨味になって、とても美味しい」と感想が出ていた。
組合では、まだまだ稀少性が高く、葉の部分も食べられる事や生での出荷のため、市場開拓はこれからと、まずは地元での販売をしている。大きさによるが価格は1本450円〜600円。
また、市内外のプロジェクトチーム6名により、今月中旬には市外でスムージーの販売が予定されている。 韓国では蜂蜜をつけてそのまま食べる事もある高麗人参スプラウト。和食として、醤油に漬け込み、その醤油を使う事も提案している。
購入、問い合わせは高瀬茶業組合(三豊市高瀬町佐股甲2476) ℡0875—74—6012 9時〜18時土日祝定休)まで。