【ミス・アース・ジャパン】 地球環境への想いを乗せて 引田漁港に「SDGsアート」

 真夏の空と海の狭間に、色鮮やかなアートが踊る。

 地域の賑わい創出を目指し、昨年から湾岸アートプロジェクトが進められてきた引田漁港(東かがわ市引田)では、このほど新たに3作のアートが完成した。これまで約10名のアーティストが参加してきた同プロジェクトだが、今年は2021年のミス・アース・ジャパン香川代表を務めた中山ららさんも参加。大胆な筆遣いで、地球環境への想いを乗せた大輪の花々を描き出した。

「1日7〜8時間はここで絵を描き、15日間かけて11mの壁画を完成させた。本職であるアートのお仕事を頂き、本当に嬉しかった」

 中山さんは高松工芸高校のデザイン科出身。綾川町の印刷会社でグラフィックデザイナーとして働く傍ら、ミス・アース・ジャパン香川代表として環境保護の啓発活動にも取り組んできた。

 今回のアート作品は、地球の女神が「美しい地球を守りたい」というSDGsの想いを乗せた種を吹き渡らせ、人々に笑顔の花を咲かせる——というストーリー仕立てで制作。SDGsカラーを含む、カラフルな色合いにするため「20種類以上のペンキを配合した」という。

 「女神の手の平や、種を手にするなど、いろいろな撮り方で楽しめる。この場所が、誰もが笑顔になれるパワースポットになれば」と期待を込めた。

 6月末でミス・アースの任期は終えたが、環境保護への意識は変わらず、オーガニックコットンを使ったエシカルファッションブランドの立ち上げにも着手している。

 「今生きている環境の、大切さを伝えたい」。輝く瞳が、果てのない青空を映していた。

 湾岸アートの観覧は無料。駐車場あり。

タイトルとURLをコピーしました