関西万博を控える大阪エリアに近い、四国路の地の利を生かす戦略を!🏡  《かがわコラム》

 全国にある様々なうどんの銘品。その土地、土地で昔ながらの土着のソウルフードの代表格ではないか。その味の多彩さを再確認するとともに、うどんのある生活、うどんと共に暮らしていくことの素晴らしさを感じる。香川県で過ごすスローなライフ。

果たして香川・四国はコロナ後にはどんな生活が待っているのだろうか?

お遍路に瀬戸芸。香川はこの10年、観光に力を入れてきたが、特に一昨年の四国にはことのほか多くの方が来られたようだ。もちろんこれには4年に一度開催される瀬戸内国際芸術祭が大きかったのだが、意外なほど若い人も遍路に興味を持っていることにも驚く。アートだけでは無い香川の魅力をどう紡いでいくのか?観光への可能性を見出してきた四国であるが、曲がり角を迎えている。

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ある人は四国のことを“宝の山”と表現した。磨かれていない原石とも。

しかし今、インバウンド観光は以前のように期待できない情勢である。そこで日本の若い世代にこそ、四国のお遍路文化を体験して欲しいという思う。コロナで感じたストレス、人が多すぎてソーシャルな距離が取れない都会の窮屈な暮らし。

都会生活とは全く切り離した空間(四国)にあえて身を置く。そうすると見えるものがある

大いにココロを動かされる。しかも体力があるから、香川県まで脱落することなく歩き通し、結願を迎える割合は高いであろう。

若い感性が四国で受けた様々な人のぬくもりや地域の優しさ、風景、おせったいのココロで感じたもの。四国の地に興味を持ち始めてくれたら。どこまでそれを続けることが出来るのだろうか。

遍路路や休憩所の整備なども含め、更なる四国遍路と四国全体の地域の一体感こそが来る人のこころを感動させることにつながるのではと感じる。

 

オリンピックを控えた東京圏の開発が先行したが、すでにその動きは関西へと移行している。円安に乗じて外国の資金も日本の不動産投資に興味を示しはじめてきた状況の変化。

大阪市の中心となる「キタ」梅田周辺の開発がメインとして、大阪駅ビル以降、旧梅田貨物駅跡地の駅北「グランフロント大阪」の完成で、次の第2期プロジェクトに興味が移りつつある。

 「あべのハルカス」の登場で、一時は南部エリアの活性化にも大きな期待が集まったが、やはり梅田の吸引力は大きい。JRに阪急・阪神という二大鉄道事業者が繰り出す一手の前にかすんでしまう。そこへ緑に囲まれたうめきた2期の登場で再び梅田が盛り返す。

 

2025年開催に向けて情報機運、「関西万博」から四国はいったい何を目指すのか

 

神戸市でもJRと阪急の三宮駅周辺の再開発が本格化してきている。2025年開催の大阪万博に向けた都市整備は関西圏でこれから本格化していく。次は関西の時代となるのだろう。コロナ禍が終息してもその流れは変わりようがないはずだ。

海外から多くの観光客が日本の関西を目指す。円安が進み、観光面でのインバウンド戦略はコロナを取り戻すようにますます強化される。関西空港も航空路線の再開と同時に、新規路線や新ダイヤなど、あと2年はコロナ以前に戻るのに掛かるかもしれない。それでも、間違いなく日本は大阪を軸に回り始める。当面は国内旅行客の誘致に全力を傾け、人の流れをしっかり戻す。

そのときに四国の戦略をどう定めていくかすでに決めておかなければならないし、しっかりとした準備が鍵となる。コロナ前とは観光勢力図が大きく変わる可能性がある。四国遍路やアート四国など、開発とは無縁の土地柄だからこそ、万博というイベントと対極で人を集めていくことが出来るはず。

四国と関西は海上アクセスを使えばすぐ近所。この地の利を生かすも活かさないも今後の10年間の四国の生き残りを左右するこれからの4年間である。

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