【中銀SDGs私募債】紙の杉山が、創業300周年で高松市に寄贈

 2024年2月、中国銀行を引受先に「SDGs私募債 地域応援型」5千万円を発行した㈱紙の杉山(高松市春日町 杉山佳繁社長)

 この度、私募債発行手数料の一部を使い、連名で高松市に対して天遊卓(客用机、客用椅子)を寄贈した。

享保9年(1724年)創業の同社は、松平家御用達の小間物商として歩みを始め、現在は紙の専門商社として地位を固める。

 城下町、現在の丸亀町で創業、1973年に現在地の春日町へ拡大移転。印刷向けなどあらゆる紙の需要に応える。

 初代筑前屋利兵衛から引き継がれ、現社長が16代目となる。高松市でも屈指の老舗企業である。

 創業300周年の節目に、中国銀行からの提案もあり、地域貢献の一環で寄贈型私募債を発行したもの。

先ごろ、杉山社長、㈱中国銀行 吉田秀樹四国地区本部長、担当の高松東支店 塩飽啓祐支店長ら関係者が、高松市の大西秀人市長のもとを訪ね寄贈式に臨んだ。

 大西市長は「天遊卓は国の重要文化財 披雲閣(玉藻公園)で活用させて頂きたい。披雲閣は茶会やコンサートなど多彩な催しが開かれ、市の文化イベントの拠点として利用されている。大半が和室で、茶会の際に畳の上で正座ということが難しい利用者も増え、茶机を導入して欲しいという要望も届いており、非常にありがたい」と謝辞を述べ、両社に感謝状を贈った。

杉山社長は「2月に私募債を発行し、御用達としてお世話になったお城に対して何かできないかと検討を始めた。高松市が、披雲閣を盛り上げる取組みをしていることを知り天遊卓の寄付を決めた。先祖に胸を張って報告をしたい」と話した。

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