【東かがわ市✖️せとうち観光専門職短期大学】が包括的連携協定を締結。

東かがわ市(上村一郎市長)では、同大学(高松市 安村克己学長)との研究協力及び技術交流、並びに知識交流を通して、持続可能な地域観光振興を実践していく。

締結式で上村市長は「心強く、ありがたい連携。地域経済の規模が縮小傾向にあるが、経済を維持・拡大していくために、市外、県外からの需要を獲得しなければいけない。その意味で、万博、瀬戸芸の今年、来ていただいた方に、いかに東かがわ市の商品やサービスを提供し、満足を得られるか、もてなしていけるかが問われている。行政だけ、事業者だけでやるのは難しい。このタイミングで観光専門職短大と協定を結べたことは、先生方、生徒の皆さんの視点で市の観光を見てもらいたい。そして2026年以降に繋げていくため知見、助言に期待している」とあいさつ。

安村学長は「地域の課題のため、地方大学の本校が研究と教育を兼ねて、地域に入り込み課題解決に関わらせて頂く取り組みをしている。大変素晴らしい、魅力にあふれた東かがわ市。人材交流や観光振興に寄与していきたい」と話した。

2026年以降に向けた市の観光施策の提案として、学生らが地域の魅力の掘り起こしや、観光コースの提案等をおこなっていく。短期大学では、2024年度にトヨタカローラ香川が販売する電動モビリティを活用した観光コースの造成、観光冊子の作成もおこなっており、瀬戸内国際芸術祭2025において市の実施する観光施策を分析し2026年以降の施策提案をおこなう。

また、同大学教員の経験や知識を活かした出張キャンパス、市民講座等を市民向けに開催。瀬戸内全体、東かがわ市の産業、文化、自然などについて学術および実務の観点から考察した講義を、地域においての観光・地域振興に係る人材育成を目的におこなっていく。瀬戸内国際芸術祭2025の引田会場にも積極的に学生らが参加し、市と連携した来場者への観光コースの提案、SNSの発信をしていく。

この日は、2024年の専門演習における成果物として、観光冊子「東かがわ市グルメマップ」が、市観光協会ほかに寄贈された。同校の2期生、石床 渉准教授の「石床ゼミ」4名が完成させたA5サイズ、グルメガイドブック。

ゼミ生によると、メインターゲットは20〜30代。「文献調査やインタビュー、地域の祭りの参加などフィールドワークを通して、市について学んだ。活動の中で市内のグルメに着目した。自然豊かなこの地だけからこそ提供できる食事、そこでの市民との交流を、同世代に知ってほしいという思いで制作した。ぜひ注目してほしい」と呼びかけた。

日帰りと宿泊をともなうモデルコースの提案、モデルコースニーでは紹介していないおすすめスポットを掲載している。
発行数は1500部。紹介店舗、東かがわ市内のJR駅、市観光協会で配布。瀬戸芸の案内所にも配置を予定。

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