【地域密着型配車アプリ「香川Taxi」】タクシー事業者と地元住民の利用促進に向けた画期的アプリが提供開始。

香川タクシー協同組合(川崎武文会長)は、地域の交通課題を解決し、地域住民に便利で快適な移動手段の提供を目的に、四国初の地域密着型配車アプリ「香川Taxi」を導入。先行して高松タクシー協会所属の事業者において提供を開始。

これにあわせて、同アプリの本格運用開始にあわせた記者発表会がこの度、香川ハイタク会館(高松市朝日町5-4-27)にて開かれた。

香川Taxiは、スマートフォンのGPS機能を活用して、最も近くにいるタクシーを呼ぶことができる。

また、全てのタクシーが利用中だった場合は、空車ができるまでの予測時間が表示されることや、呼んだタクシーの場所がリアルタイムで確認できるなど、利便性の向上につながる機能が搭載されている。

本アプリは、電話でも全国展開のプラットフォ—ムでもない「地域アプリ」での形態で提供することにより、事業者への手数料やコストが抑えられ、利益が残りやすいことが見込まれる。

加えて、利用者がタクシー会社を選べることや、予約機能で「タクシーが見つからない」といった不安を解消できることが大きなメリットだ。

香川タクシー協同組合は、高松市と連携・協力しながら、昨年11月1日〜3月31日までの期間で実証運行を実施。

実証期間中のダウンロード数は5021ダウンロード、利用回数4270回で、実際の利用者からフィードバックを受けながら、それをもとにサービスの最適化を図っている。

参画事業者は、4月15日時点で高松エリアの事業者15社(計249台)と個人タクシー8事業者(8台)。

記者発表会には、川崎会長はじめ、寺師大祐運送委員長、吉峰秀樹課長(高松市年整備局交通政策課)、近藤洋祐社長(㈱電脳交通)等が出席し、アプリの説明やデモンストレーションなどがおこなわれた。

川崎会長は「高松市においても一時的なタクシー不足が問題視されており、タクシー需要が拡大していくなか、自分達の手で課題解決していきたいという想いを抱いていた。

 まずは地元の足を守っていきながら、本アプリを成長させていきたい」と方向性を述べた。

今後は、「日本型ライドシェア」への対応を見据えた準備に取り組みながら、高松を基点とした段階的なエリア拡大を図りながら香川全域に広げていくことや、より多くの住民に使ってもらうためのキャンペーンを実施していく予定。

同アプリの導入により、タクシーの利用希望者と会社のマッチング率を高め、これまで業界の課題であった、限られた人員での需要に応じた供給の最適化が期待されている。

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