1. 香川県の動向:市区町村レベルで全国的な「減少」の事例に
今回の調査において、香川県内の一部地域で法人設立の減少が目立っています。
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三豊市の減少幅: 前年からの減少率が全国で最も高かったのは香川県の「三豊市」であり、50.0%減(52社→26社)となりました。
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背景: 全体的なトレンドとして、管理組合法人や一部士業関連の法人設立が全国的に抑制傾向にあることも影響している可能性があります。

2. 四国地方全体の視点:起業支援と環境変化
四国エリアでは、法人設立数そのものの増減だけでなく、企業を取り巻く経営環境の変化がいくつか報告されています。
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後継者問題の改善: 帝国データバンクの別調査(2025年12月)によると、四国企業の「後継者不在率」は55.1%となり、2年連続で改善傾向にあります。これは官民の相談窓口や支援メニューの拡充が寄与しており、新設法人だけでなく「既存企業の存続」という点でもポジティブな動きが見られます。
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景況感のばらつき: 2025年10月時点の四国の景気DIでは、他の3県が改善する中、香川県のみが悪化するなど、県ごとの景況感に温度差がある状況がうかがえます。
3. 香川・四国のこれからの課題
全国調査で示された「起業の偏在化(東京一極集中)」の課題は、四国も例外ではありません。
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地域での起業の芽: 全国では「鳥取県(12.9%増)」のように、自治体の創業支援によって法人数が増加に転じる事例も出ています。香川県や四国各県においても、スタートアップ支援や、地域課題を解決するためのスモールビジネス(シニア起業含む)を、いかに地元経済の活性化へつなげるかが今後のポイントとなります。
まとめ 2025年は、全国的に起業が最多となる一方で、香川県内の特定地域(三豊市など)では法人設立の勢いが鈍化する動きが見られました。今後は、既存企業の円滑な事業承継の促進と、スタートアップやスモールビジネスを支える地域一体型の支援体制の強化が、四国経済の重要な鍵となりそうです。

2025年の国内における法人設立状況は、総数・起業世代・地域特性の各面で大きな変化が見られました。
1. 全体概況:過去最多を更新
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新設法人数: 15万6,525社(前年比1.8%増)。
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トレンド: 3年連続で増加し、2000年以降で年間最多を記録しました。10年前の2015年と比較すると約1.25倍に拡大しています。
2. 起業世代の変化:「シニア起業」が鮮明に
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平均年齢: 48.9歳で過去最高を更新。
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シニア層の台頭: 「60歳以上」の割合が20.5%に達し、初めて20%を超えました。
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背景: 副業・兼業の解禁や、定年後のセカンドライフとしてスモールビジネス(フリーランス等)を選択する層が増加。政府や自治体による創業支援の拡充も追い風となっています。
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若年層: 40代以下の起業割合は低下傾向にあります。

3. 法人格別の傾向
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株式会社: 全体の3分の2を占めるものの、2023年をピークに減少傾向。
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合同会社: 低コスト・手続き簡便さから需要が高まり、2000年以降で最多を更新。
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注目トピック: 不動産高騰を背景とした資産運用目的の「特定目的会社(TMK)」が前年比17.9%増と高い伸びを見せました。
4. 地域別の傾向
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首都圏への集中: 全国最多は東京都(4万9,274社)。特に都心5区(港区、渋谷区など)への集中が顕著です。
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地方の動向: 前年比の増加率では「鳥取県(12.9%増)」が全国トップ。一方で、地域的な起業の偏在化(東京一極集中)が課題として指摘されています。

まとめと展望
2025年のデータは、「新陳代謝の活発化」と「起業の多様化」を象徴しています。倒産や休廃業といった淘汰の動きがある一方で、その2倍の法人設立があることは、日本経済にとってポジティブな側面です。
今後は、東京都に集中する起業支援の恩恵をいかに地方へ波及させ、持続可能な「起業の芽」を全国で育てていくかが重要な課題となっています。










