ドローン撮影や販売、産業用ドローンの研究開発等を手がける㈱空撮技研(観音寺市 合田 豊社長)と㈱システムファイブ(東京都)共催による、DJI製の大型物流ドローンの実演飛行が1月30日に開催された。
今回披露されたのは「DJI FlyCart30」。ドローンの世界最大大手DJI(本社:中国)が1月10日に発表した初の物流ドローンで、中四国地方では初フライトとなる。
同製品の概要は、最大離陸重量95㎏、最大積載量30㎏、最大航続距離16㎞、最高速度72㎞/hを実現。
緊急時にシングルバッテリーで運用する場合は、最大積載量が40㎏に増加し、最大8㎞の航続距離となる。
なお、空載時の最大航続距離は28㎞となる。
貨物ケースは約70Lの容量があり、オプションのウインチシステムを装備することで山間部や船舶上など着陸困難な場所に貨物を届けることが可能。
最大上昇高度は6000mで動作環境温度はマイナス20℃〜45℃、IP55の耐水耐塵性能を持ち、ステレオカメラによる映像確認センサーも備え、昼夜関係なく地形を正確に把握し様々な方向の障害物を避けて飛行できる。
緊急時には内蔵パラシュートが自動的に開き、地上での損害リスクを軽減する機能も備えている。
同日、会場となった香川県青少年センター(高松市国分寺町)には、合田社長、システムファイブの社員や関係者等が出席。
実演飛行では10㎏の荷物を吊り下げて離陸し、飛行から着陸までの機能説明がおこなわれ、参加者等は熱心に耳を傾けた。
合田社長は「これまでの物流の概念を変える機体だと実感している。四国地方は山間部が多いこと、災害時の物資運搬を見据えて、本格的な運用に取り組んでいきたい」と期待を寄せた。
価格は237万1000円(税別)。
今後は各地でも実演を実施しながら、導入や運用の促進に努めていく。