【未来を支えるロボットとは?】 四国の高校生がアイデアバトルに挑戦  大豊産業(株)

大豊産業(株)高松支店(高松市屋島西町1902-1)において、このほど「2024ロボットアイデア甲子園」四国大会の1次審査を兼ねたセミナー&見学会が開かれた。

徳島・香川から集まった7校22名の高校生達は約30分間のセミナーを受講後、業界先進のロボットやデジタル製品を間近で見学。メーカー各社とも交流を図った上で、創造性・社会性・実現性・市場性・アピール性に富んだ全く新しい産業用ロボットのアイデア作成に挑んだ。

産業用ロボットとは、産業分野で人間に代わり危険な作業や細やかな作業を担うロボットを指す。労働人口の低下、省人化が進む中、右肩上がりのロボット産業は2035年で約10兆円の市場規模を見込んでいる。

こうした社会的背景を受けて需要を拡大しているのが、産業用ロボットの関連機器や関連システムを組み合わせ、顧客の課題に応じたソリューションを構築する「SIer(エスアイアー、システムインテグレータ)」と呼ばれる存在だ。


(一社)日本ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)では、次代を担う若者世代が産業用ロボットに触れる機会を創出し、業界活性化に繋げようと、2019年から同イベントを主催している。

徳島・香川エリアにおける今年のセミナー&見学会は台風10号の影響を受けての延期開催となったが、躍動するロボットを前に、目を輝かせる高校生達の姿が開催の意義を伝えていた。

四国大会を運営する同社関西・香川エリア西讃営業所の村上洋司所長は当日を振り返り、「今は身近なところで色々なロボットが登場しているためか、皆さんには非常に興味を持って見学していただき、時代の変化を感じた。SIerを将来の選択肢の一つとして、ぜひこの業界を活性化していただきたい」と話していた。

今回提出されたアイデアレポートを元に書類審査がおこなわれ、審査を通過した8名が、10月5日(土)に産業技術総合研究所 四国センター(高松市林町)で開かれる発表会へと進出。全国大会への出場を狙う。

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