【野球好き】NPB2021年のシーズンが終わりを迎えて  《かがわコラム》

今年もプロ野球の季節が終盤戦を迎えている。セリーグ、パリーグともに接戦で優勝がぎりぎりまで分からないのは久しぶりだ。しかし10月になってもこうして一喜一憂出来るのは野球ファンなら嬉しいことだと思う。

コロナ禍で試合開催が危ぶまれた昨年、プロ野球を気軽に観られる幸せを改めて実感した。

今年のドラフト会議は話題の選手は少なくとも実力のある選手をいかに探してくるか、各球団のスカウトの能力が試され、違った意味で話題になった。

近年、様々なスポーツが脚光を浴びる中でもやはり野球は別格のスポーツだ。新人選択会議がこれほど注目されるスポーツは他にはない。

プロ野球にそして地元の高校野球、ごひいきのチームの動向に一喜一憂する事の楽しさは代え難いものがある。残念ながらプロ野球の一軍の公式戦は近年この香川県では行われていない。

プロ野球の各球団は巨人戦一辺倒という流れから、地域密着への指向という変化を取るなかで、特にパリーグでは日本ハムは北海道各地で、東北楽天は東北各地でソフトバンクは九州各地での公式戦を予定しており、地域のなかにその成果が現れている。

 間もなくファイターズのフランチャイズ球場でなくなる札幌ドーム

セ・パ交流戦時期には北信越などその他の地方でも数試合予定が組まれているようだが、どうも四国だけは素通りされてしまっているようだ。唯一松山市でヤクルト戦が数試合行われるだけという傾向は今シーズンも何ら変わっていない。

せっかくアイランドリーグ人気の定着で四国でも野球観戦というスポーツエンターテインメントがようやく身近となってはきた。やはりトップレベルの試合はまたそのスピード感や試合の迫力が俄然違うことも事実である。

更なる野球人口の拡大に向けて、独立リーグが日本で初めて産声を上げたここ四国で、特に将来性のある子ども達にはそうした観戦の機会を与えてあげたいと思う。そうすることで香川の高校野球のレベルが上がり、甲子園で活躍するチームが沢山出て来てくれないと、春の選抜で香川勢の出場なしというのはいかにもさみしい出来事だ。

いま日本ハムや東北楽天、ロッテなどを中心とした地方密着路線をとる球団の経営状態が急速に好転してきている。他の球団もそうした成功例を取り込むべく、各地域への食い込みを図って来ている。

年間の試合数も以前と比べて増えているにもかかわらず、そして独立リーグが立派にドラフト指名候補選手を育てているのに、何故だかここ四国はプロ野球改革のうねりの中からはなぜかとりこぼれてしまっている。

毎年の様にプロ野球チーム再編とチーム数増の話題は出てくるので、来るべき時に向けた準備も必要。その第一歩としてぜひ来シーズンはプロ野球の公式戦を香川県に呼べるように、運動をしていかなければいつまで経っても開催実績へと繋がらない。

日本ハムの北広島市の新球場

ぜひ四国経済圏と密接なつながりのある近場のオリックス球団や広島球団あたりに、もっと四国のファン開拓を強化すべく、この四国地域でもオープン戦ではない、正式な公式戦として香川県さぬき市の試合日程を組んでもらえるようにお願いしたい。

地元としては人材の供給をしていき、一人でも多く香川県を気にしてくれる人を増やす。次のフランチャイズ球場は絶対四国から誕生するであろう。

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