2023年の上場は、当社にとって単なる通過点ではなく、「これからの私たちが社会にどう価値を届けるべきか」を問い直す契機となった。
”企業の本質的な強さとは、業績だけではなく、
関わるすべての人に対して誠実であり続ける姿勢に宿る。”
そう捉えた私たちは、社員にとっての働きやすさ、地域や取引先との持続的な関係性、顧客・株主への信頼を再構築するための取り組みを進めてきた。
その一環として、休暇制度の拡充や、県内でも最大規模となる賃上げを実施。制度や仕組みだけでなく、一人ひとりの“想い”を大切にする組織づくりへと、少しずつ舵を切っている。
社内での価値観や働き方を見つめ直していくなかで、「これからの私たちが、社会にどんな姿を示していきたいのか」という問いも自然と生まれてきました。そうした想いが、空港看板の刷新へと繋がっていった。
本年は、香川県が誇る「瀬戸内国際芸術祭」の開催年。
当社は開催初年度より、公式スポンサーとして地域文化の発信を支えてきた。
地域に根ざした素晴らしい取り組みである瀬戸内国際芸術祭を応援させていただく気持ちとともに、当社も「次の一歩」を踏み出す決意の表れとして、香川の空の玄関口・高松空港に掲出していた看板の刷新を決断した。
新看板の制作にあたっては、社内にプロジェクトチームを立ち上げ、社員自らがキャッチコピーを発案した。プロジェクトメンバーはグループ3社の各代表にヒアリングを重ね、「それぞれの代表が、この事業にどういった想いを抱いているか」を深堀り。そこから、「どこまでも変わらぬ想いと、少し先の未来の日本総険グループとはなにか」を見つめ、キャッチコピーの制作を進めていった。
”香川発、世界基準。リスクに挑むDNA。”
このキャッチコピーには、次の想いが込められている。
・香川発、世界基準。
「保険仲立人」という、海外では当たり前の「顧客側の代理人」という存在。香川県という日本一小さな地域に根差しながらも、世界レベルの視野を持って事業に挑む私たちの決意を込めた。
私たちの原点である香川県から、リスクマネジメントという領域で全国、さらには世界の水準を意識したサービスを展開していく。
・リスクに挑むDNA。
「リスクに挑むDNA」とは、当社の創業以来、受け継がれてきた“挑戦する姿勢”そのものを表している。
創業者が抱いた「保険仲立人として日本に貢献する」という強い信念は、今や一部の人にとどまらず、次世代を担う社員一人ひとりの中にも根付き、進化を続けています。社員の中に脈々と息づくこの精神こそが、私たちの挑戦の原動力。
変化の激しい時代においても、一歩先を見据え、果敢にリスクに向き合う姿勢や受け継がれる意志を「DNA」という言葉で表現した。