【香川県の産業技術】四国化成工業(丸亀市)が2度目の『芦原科学大賞』を受賞!

(公財)かがわ産業支援財団(高松市 近藤清志理事長)は、このたび31回芦原科学賞の受賞者を決定。池田豊人県知事、選考委員会委員長の上田夏生香川大学学長らを迎え高松国際ホテルで贈呈式を開いた。

 芦原研究支援事業は、高松市出身の故芦原義重氏(関西電力名誉会長、香川県名誉県民)からの寄附金を基金に、平成5年度より県内の産業技術の高度化、産業振興への寄与を目的に実施。昨年8~10月に募集をおこない、技術開発等審査委員会・芦原科学賞選考委員会で審査、受賞者を決定した。

 芦原科学大賞に輝いたのは「スマートフォン・半導体機器の高機能化に貢献する新規樹脂硬化剤の開発」に取り組んだ四国化成工業㈱(丸亀市 濱﨑 誠社長)の熊野 岳氏、松田晃和氏、武田琢磨氏、奥村尚登氏、藤川和之氏、青木和徳氏、荒井利将氏。

 従来より低い温度条件でエポキシ樹脂を硬化・成形させることができ、優れた耐熱性と耐湿性を持つ新規樹脂硬化剤を世界で初めて開発。この硬化剤は、電子材料用高機能接着剤としてスマートフォンや半導体機器等に採用されており、これらの高機能化に大きく貢献した。

 四国化成工業は第3回(1995年)以来、2度目の大賞受賞となった。

 芦原科学功労賞には㈱未来機械(高松市 三宅 徹社長)の三宅 徹氏、森田和郎氏、島崎朋浩氏、吉村 基氏、藤堂卓也氏、土井一三氏、廣瀬修治氏。テーマは「中東の砂漠で働くソーラーパネル清掃ロボットの開発」

 芦原科学奨励賞に建ロボテック㈱(三木町 眞部達也社長)「鉄筋結束用省人・省力化ロボット「トモロボ」の研究開発」を選んだ。受賞者は眞部達也氏。

 受賞者を代表し四国化成工業の熊野氏(研究開発本部 機能材料開発部長)は、「当社は創業来、独創力、チームワーク、実行力、誠実さという4つの精神を大切にしている。受賞に驕ることなく今後も新たな製品、技術を生み出し続け、香川県の産業発展、世界の技術革新に貢献したい」と話した。

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