【郷土が生んだ偉人】怪童 中西 太氏の功績を顕彰、銅像建立に向け始動〜高松市中央公園

 

 松島小学校で三角ベースボールに触れ野球人生がスタート。市立高松一中を経て、1949年より高松第一高等学校野球部に在籍し、春夏あわせ3回甲子園に出場。俊足・豪打で「怪童」と呼ばれた。

 高校卒業後、西鉄ライオンズに入団、5度の本塁打王、3度の打点王、首位打者に2度輝くなど、西鉄ライオンズの黄金期を支え、現役引退後には多くの名選手、指導者を育て上げたことでも知られる。

 野球王国香川を築いたひとり、中西 太氏である。

 1999年に野球殿堂入り、翌年には、高松市民に夢と感動を与えた功績が評価され、高松市民栄誉賞の第1号受賞者となった。

 2023年5月、享年90歳で人生の幕を閉じた氏の、野球界での功績を顕彰しようと、今年6月、中西太氏銅像建立実行委員会(山下幸男会長)が設立され、銅像建立計画が動き出した。事務局は高松市今新町七-一四 2階に設置した。

 実行委員会は高松一高野球部OB会桜紫会(一高同窓会)、高松讃紫会(高松高・高松商業・高松一高野球部OB連合会)等の役職者を中心に約40名で組織。

 市が進める高松市中央公園再整備事業のリニューアルオープンとなる、2027年夏までに同公園に銅像を建立する計画。同公園は1982年まで、中西氏ら名選手がプレーした高松中央球場があった地で、水原 茂氏、三原 脩氏の銅像が建てられている。中西氏の銅像は2人に並び設置する計画だ。

 銅像は、高松一高卒業生で高松市内の公共空間に多くの作品が展示されている池川 直氏が担当する。

 総事業費は2,700万円。クラウドファンディング、実行委員会指定口座振り込みによる寄附により調達する。寄附金募集期間は今年12月31日まで。

 事業完了による収支決算で残が生じた場合は、全額を高松市に寄附する。

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