都心回帰が進む高松市。昨日またひとつの超高層マンション計画が明らかになった。それがこちらの縦に長い新聞チラシ。「アルファステイツ南新町タワーレジデンス」計画。
2008年に高松丸亀町商店街で始まった商店街の再開発。目玉は上層階に分譲マンション計画を組み込んだこと。そこには明確に減少の一途をたどった都心居住者を増やそうという意図が。現在もそうした方針は一貫していて、その成果が表れている。着実に商店街をはじめ都心地域に居住する人口は増えており、再開発ビルのテナントリーシングでは、単に人気のテナントを誘致するのではなく、そうした都心居住者のために必要となるスーパーや飲食店、クリニック、保育園、シニア向けの介護支援施設などを積極的に誘致して成功しつつある。
ここに来て丸亀町の成功体験から約一回りの時が過ぎたタイミングで、相次いで南部商店街に分譲マンション計画がスタートしている。そのきっかけとなったのが常磐町商店街の旧ジャスコ跡地に建設が進む四国旅客鉄道と阪急阪神不動産の共同事業。
そしてこのたび明らかになったのは、南新町商店街のいわゆる三町ドームに隣接する一角が超高層マンションに生まれ変わるというものだ。複数の建物が建っていた区画の商店が全て立ち退いて、ひとつの敷地にした上で大型の住宅・店舗の複合ビルを合築する画期的な再開発プロジェクトである。
今回の超高層マンション販売計画への驚きは商店街では南部商店街ではこれまででも最大規模の再開発案件ということともうひとつ。ここから東へ100メートル移動すると、広大な工事現場が広がる。ここは旧ジャスコ高松店、そして第一会館という遊戯施設があった場所。その後、紆余曲折を経て四国旅客鉄道が阪急阪神不動産との共同事業として、すでに超高層マンション計画が始動しているということ。二つの超高層マンションが完成した暁にはまるでツインタワーのような近接した立地である。
この「ジオ高松常磐町J。CRESTタワー」であるが、すでに観光通沿いに販売センターを開設しており、連日のテレビCMなど販売が本格化しているようだ。
そしてすぐ近くの高松中央通りに先に建設が進むのが、すでに最上階の20階まで鉄筋が組みあがっているマリモが販売する「グラディス高松ザ・タワー」。60メートルの超高層マンション建設ラッシュの尖兵となった物件は、もと京王プラザホテル高松の跡地で中央通り沿いでは初となる超高層マンションという立地を誇る。
もうひとつ、高松中央公園という都心のど真ん中の安らぎの空間に隣接して、建設が進んでいる
「クレアホームズ番町ザ・パークフロントタワー」である。旧高松市上下水道局の局舎跡地に建設が進む物件で、目の前には中央公園の緑が広がる贅沢な眺望も自慢だ。
かつてない規模で次々と投入される高松市場への分譲マンション計画。果たしてこの販売合戦の行方は如何に?これからも引き続き〝高松マンションウォーズ〟の動向を注目していきたい。