【マンションブーム到来】高松市に相次いで新規事業者が進出の訳

新規で県外から事業者が進出。それに伴い現在、合わせて4つもの大型高層タワーマンションが同時期に投入されるという、大変な盛り上がりを見せていて近年になくマンション販売現場が賑やかな高松市場に、また新たなる事業者。

2012年に施設老朽化により営業終了後は、JA香川県の本部建て替えに伴って仮店舗で一時使用されていた、高松市西の丸町のホテルニューフロンティアが現在、解体作業中となっている。その工事現場に掲げられた看板が上記。

長谷工コーポレーショングループの長谷工不動産=マンション業界中堅として「ブランシエラ」ブランドのマンションを展開。東京、名古屋、大阪を中心に東北や九州など地方の物件も供給。中四国では現在、広島市のマツダスタジアム前と松山市の道後温泉近くに愛媛県最大級150戸物件を販売している。

高松駅近の好立地を押さえて、初の物件投入を準備していることを早々宣伝しているのを見て、どんな特徴ある物件を計画中か興味が尽きないのである。

現在、高松市内では、

マリモ(広島市)は高松市2物件目は中央通りにタワーマンション。

「グラディス高松ザ・タワー」90戸

阪急阪神不動産と四国旅客鉄道の第一弾中央商店街タワーマンション。

「ジオ高松常磐町J.CRESTタワー」98戸

セントラル総合開発(東京都千代田区)の高松市第一号物件投入は中央公園。

「クレアホームズ番町ザ・パークフロントタワー」91戸

と初めて聞くブランドのマンションが分譲中であり、もともと香川県は地場のマンションメーカーが強い土地柄であったところだけに、顔ぶれに新鮮さを感じるのである。ただし販売現場はそういう訳にはいかない。

これまでは年間の市場規模にマッチしていた供給戸数が崩れた訳だ。東京五輪に向けて工事代金の上昇が続いていた建設業界。仕事量が一服したタイミングで入る民間工事は有難いはず。建設代金も落ち着いていけば物件価格への転嫁が抑えられる。どれだけの在庫を次年度に持ち越すかがマンションメーカーの業績を左右することから、五輪後の秋からの販売合戦にしのぎを削る日々が続くことだろう。

 

和田コーポレーションは都心物件で勝負。

「ロイヤルガーデン片原町駅南」98戸

「  ロイヤルガーデン古新町弐番館」70戸

 

地元勢の穴吹興産は商店街に面したタワーマンション投入。

「アルファステイツ南新町」未発売

「アルファステイツ今里町」121戸

「アルファステイツ天神前」56戸

穴吹工務店は郊外でサンフラワー通りの至近に2物件。

「サーパス太田中央公園ウエスト」47戸

「サーパス木太北部小グランテラス」49戸

県外のマンションメーカーにとっては、香川県で成功することが四国進出の試金石になっているのでは。それ程三者三様の実力を持つのが地場メーカー。

 

今回は好立地でしかも広い土地が相次いで売りに出されて、それを県外事業者が購入したことで、高松市場に参入するきっかけを作ることになった。ホテル跡地、公共施設跡地、長年塩漬けになっていた土地の有効活用が同時進行で始まり、それがマンションブームの一役を担う。建設単価の下落も手伝い販売価格を消費者、購入予備層の希望に沿うことができるようになったのが大きい。
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