【さぬき映画祭シナリオコンクール大賞作品】順調に撮影が進む、さぬき市津田町が舞台の映画「潮待ち模様」

2023年さぬき映画祭第7回シナリオコンクールで大賞を受賞した、三好冬馬さんの作品「潮待ち模様」

 受賞後、作品の映画化を目的に「潮待ち模様 製作委員会」が発足。昨年6月、映画制作に関心を持つスタッフ、キャストを一般公募、座学と実習のワークショップを重ね、地元さぬき市出身、在住者らを中心にキャストを決定。4月にクランクインを迎えた。

 三好監督は、さぬき市津田町出身の58歳。短編作品の経験はあるが、長編映画としては今作が監督デビュー作となる。

 プロデューサーに蜂峯純孝氏、エグゼクティブプロデューサーには新谷幸由氏が加わっている。

 舞台は津田町の漁港。寂れた港町で老いた漁師が、小学生の時の初恋を心に秘めているところに、コロナで失職した青年が流れつき、青年とのやり取りの中で気持ちが変化していく。漁師と青年、インドネシアからの技能実習生らの人間模様を描くヒューマンラブストーリー。

 漁師の世界も後継者、なり手不足など問題が山積だが、映像には衰退している漁業の魅力を伝えたい等、多くの想いが込められる。

 主演の漁師役を演じる公庄庸三さんは、13年前に京都からさぬき市へ移住。エキストラを除いて約30名が主要キャストとして出演予定で、半数近くはさぬき市民だという。

 三好監督は、「津田町の素晴らしさを映像に残し、地方でキャストや脚本家を育成、子ども達が夢を持ち、語れるような田舎にしたい。自主制作映画として津田で始まったこの小さな動きが、モデルケースとなり全国に広がり、地方創生に役立てば」と語る。

 11月のクランクアップを予定。来年、さぬき市内の小学校や関係先、県内の館で上映、さらに県外、海外への映画祭への出品を進めていく。全国各地の映画祭と連携し、全国規模の映画祭を開催できればという願いもある。

 地元に応援される、地元が盛り上がってくれる映画づくりのため、4月末までクラウドファンディングを実施し、プロジェクト支援を呼びかけた同製作委員会。

 現在、企業・団体関係への協賛を呼びかけている。

 オールさぬき、オール香川の精神で撮影が進む「潮待ち模様」、ぜひ多くの県民にサポートをして欲しい。

さぬき映画祭シナリオコンクール大賞受賞作品「潮待ち模様」 - 一緒に作ろう「映画:潮待ち模様」
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