2017年9月大阪市で始まったのが建築家安藤忠雄氏のプロジェクト。
〝大阪出身の建築家である安藤忠雄氏より、「本や芸術文化を通じて子どもたちが豊かな創造力を育む施設として活用するため、中之島公園内に「(仮称)こども本の森 中之島」を整備し、大阪市に寄附するとともに、運営費用については、広く賛同者を募り大阪市への寄附を呼びかけていきたい」という提案を受けた。〟
2020年7月、こども本の森 中之島が誕生した。
以降、全国各地で同様のプロジェクトが進み始めたのである。
安藤氏が設計・建築費を負担、地元自治体が責任を持って土地の確保と運営を引き受けるという手法を採る。館内蔵書の貸し出しはしない代わりに、広々とした館内を自由に使い、館周辺の公園内でも読書ができる。蔵書は寄付本を中心に児童本を幅の広いニュートラルな目線で揃えているのが特長。
大阪市、神戸市、熊本市、松山市、遠野市、札幌市などがすでに開館ないしは、現在計画推進中となっている、例えば、松山市では安藤氏が設計した坂の上の雲ミュージアムに新たに本の森図書室を付加するとして、来年夏の開館を目指している。
今回、香川県には「図書を搭載できる小型船舶」の寄附の申し出を受け、来年度から、県等が離島などへの運航を予定している、「こども図書館船(仮称)」の正式名称が決定したもの。すでに40年前まで瀬戸内海を巡回していて、尾道市で保存展示が進む「文化船ひまわり号」という日本唯一であった図書館船を担当者が訪問するなどの事前準備が進んでいる。想定される船は10tの中古船を改造して、約3000冊の蔵書を置くとしている。
「こども図書館船 ほんのもり号」について
「香川や瀬戸内海でしかできないことをみんなで探して欲しい。」
「子どもの頃に瀬戸内海で思い出をつくれば、大きくなったからそれは郷土愛になるはず。」
安藤氏のこのような想いから本プロジェクトは始まり、香川県では今年4月に、県と安藤氏らで構成する「こども図書館船事業実行委員会」を設立し、現在、船の運航先や寄港先でのイベントなどについて検討を進めているところ。
安藤氏からのメッセージ
○「こども図書館船 ほんのもり号」公式HP
https://www.honnomori-gou.com/
○「こども図書館船事業」 香川県HP
https://www.pref.kagawa.lg.jp/chiiki/rito-kaso/kodomo-tosyokansenjigyou.html
○「こども図書館船プロジェクト発表会」 チラシ
https://www.honnomori-gou.com/wp-content/themes/main/pdf/symposium.pdf
https://www.pref.kagawa.lg.jp/chiiki/rito-kaso/project-presentation.html
○「こども図書館船ご寄附のお願い」チラシ
https://www.pref.kagawa.lg.jp/documents/47885/1001kihutirashi.pdf
○「こども図書館船クラウドファンディング」
https://www.pref.kagawa.lg.jp/chiiki/rito-kaso/kihu.html
○「寄贈本のお願い」チラシ
https://www.pref.kagawa.lg.jp/documents/47885/kizou-book.pdf